普通冷蔵庫とCA貯蔵庫の違い

りんご睡眠中

特殊冷蔵技術のCAとは?

 

CA貯蔵庫は食品の長期保管や、輸送に欠かせない技術であり、普通冷蔵庫より確実で効率的な仕組みになっています。

 その仕組みを簡単に説明すると、冷蔵庫内に含まれる酸素を減少させて、りんごの呼吸を抑えることにより鮮度を保つというものです。controlled athosphere storage の略でCAと呼びますが、controlled=コントロール、 athosphere=空気・気圧 、storage=貯蔵・保管、がそれぞれの言葉の意味となります。
 その名の通り、冷蔵庫内部の期待の組織や湿度を人為的に制御し(低酸素・高二酸化炭素状態)、低温管理下でりんごの呼吸を抑制するので長期間鮮度が保たれます。
りんごは比較的保存が効く果物ですが、しかるべき管理をすることで一年中楽しむことができる様になりました。それに大きく貢献しているのがCA冷蔵庫と言えます。

CA貯蔵庫が導入されたのは青森県が日本初!

CA貯蔵法は、1821年にフランスで始まった果実の鮮度保持期間を延長することを目的とした研究がきっかけですが、その後イギリスやアメリカなどで実用テストや開発が進み、1950年代からは実用化されたCA冷蔵庫がアメリカのりんご生産地で急速に広まりました。日本では1961年に青森県内でりんごを保管するためのCA貯蔵庫を設立したのが最初ですが、今では青森県だけで約800棟の貯蔵施設があり収容能力は35万t以上もあります。国内でおおよそ4月頃から販売されるりんごは、収穫直後から三か月間CA貯蔵庫で密閉し長期間保存されたものです。採れたて!とまでは言いませんが、パリパリッと歯触りがいい状態であることは確かです。