りんごの鮮度維持には欠かせない技術です
りんごは鮮度が落ちると…
リンゴはシャッキリとした食感と瑞々しさが美味しさのカギを握ります。新鮮なリンゴの果汁の多さや爽やかさといったら、まるで体が若返るかの様な清清しい風味ですが、鮮度が下がると、それらがとたんに失われてしますます。
その原因は、実はりんご自身にあるんです。
りんごが完熟するのに伴って、ethylene(エチレン)というガスがりんご本体から生成されます。このエチレンという物質は、植物自身が作りだすガス状のホルモンの一種で、果物の成熟を促す大事なガスなのですが、同時に果実の老化も進めてしまいます。収穫後に樹から離れたりんご果実はエチレンガスが急増するので、鮮度も急激に悪くなっていきます。
エチレンの発生を抑えたい…!
ethylene(エチレン)は低温を嫌うので、冷蔵庫等で保管するとある程度のエチレンガス発生は抑えられます。しかし、常温に戻ると再びガスの生成が急増してしまうんです。このような温度変化を繰り返すと、どんどんりんごの老化が進み品質が低下してしまうのです。たとえ収穫後にりんごを大切に冷蔵庫で保管しても、選果作業の時はどうしても冷蔵庫外に出さなくてはいけないし…いったいどうすればリンゴの老化を防げるのでしょうか⁉