Nutrients in Apples
「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」「りんごが赤くなると医者が青くなる」
りんごには人間が体調を管理する上で必須の栄養素がたくさん詰まっています。とりわけ健康に良いとされているのがポリフェノール。
ポリフェノールとは、植物が持つ苦味や渋味・色素の成分です。ポリフェノール含有率が高いといわれるお茶やコーヒーなどは、確かに渋味や苦味を感じますね。
このポリフェノールには様々な種類があり、コマーシャルなどで耳にするアントシアニン・カテキン・イソフラボンなどもその一種です。
ここでちょっと耳よりなお話
●りんごが赤くなれば医者は青くなる(イタリア)
●1日1個のりんごは医者を遠ざける(イギリス)
世界中で親しまれているりんごには沢山のコトワザがあります。「りんごは食べ物だから健康に良いよ~」というニュアンスのコトワザが多いのかと思いきや、実は違うんです。
日本には(蛙の子は蛙)というコトワザがあります。子は親に似るという意味ですが、海外ではこの種のコトワザにりんごが多く引用されています。りんごはリンゴの木の近くに落ちる(ロシア)りんごの実は木から遠くに落ちない(フィンランド)こういうりんごの樹からはこういうりんご(タタール)といったように、りんごが【親と子は似る】の代表例といった様子。
りんごの品種はそう簡単に改良できないことを当時の人たちは既に知っていたんでしょうか…。遺伝子解析もない時代に…スゴイ。
その他に【赤いりんごは投石される(トルコ)意味:出る杭は打たれる】りんごが赤くなって美味しそうになると石を投げて落として食べようとする人が増える様子から生まれた諺だそうで……、ちょっと青森県では考えられないかな(汗)。【りんごを磨く(アメリカ)意味:ゴマを擦る】子供がピカピカに磨いたりんごを先生にプレゼントする様子から生まれた諺ですが、これは可愛いですね。りんごの皮には天然のワックス成分が含まれているので、磨けばピッカピカに光りますが保存性は落ちます。大切な人にはあまり触っていないりんごをプレゼントしてくださいね。
【赤いりんごは虫食いりんご(ブルガリアその他)意味:綺麗な外見に惑わされるな】言いがかりの様な気もしますが、まあ確かに害虫被害果は早い段階で真っ赤になっちゃうんですよ(過着色と言います)。しかし、コトワザの意味を知ると、昔の人って良く見てらっしゃるなあと感心してしますね。以上がりんごコトワザ集でした。
【あぶらういでるりんごだっきゃまぐね(津軽弁)意味:りんごはお早めにお召し上がりください】
りんごは齧り付いても、適度な大きさにカットしても、すりおろしでも大丈夫!栄養価は変わりません。
ではりんごに含まれるポリフェノールにはどのような種類があるのでしょうか。
リンゴポリフェノールは様々なポリフェノール類で構成されていますが、全体の半分以上を占めるのが「プロシアニジン」です。
ポリフェノールに含まれる抗酸化物質はカラダの免疫機能低下を引き起こす活性酸素の発生やその働きを抑制し、活性酸素そのものを取り除く働きをしますが、プロシアニジンはそれら抗酸化物質の中でも特に高い抗酸化力が有ると証明されています。
Nutrients in Apples
プロシアニジンを効果的に体に取り入れるための食べ方をご紹介します。
●プロシアニジンは熱に弱いため、できるだけ生で食べましょう。
●体内に入ってからの持続効果が低いため、1日2・3回に分けて食べるとより効果的です。
●加工(加熱)や、空気に触れて果実が変色した状態では効果が期待できないので、保存するときはフレッシュな状態を維持するようにしましょう。
●プロシアニジンは果皮にだけでなく果肉にもしっかりと含まれているので、りんごの皮を剥いても食べても大丈夫です。
●緑系・黄色系のりんごにも赤色系りんごと同じポリフェノールが入っています。その他の栄養素もほぼ変わりません。
●その他にも様々な栄養素がギュッと詰まっています。健康にも美容にも良い事ずくめのりんごを、習慣的に食べて元気に過ごしましょう!
※りんごのポリフェノールについては青森りんご公式サイトで詳しくご覧いただけます。https://www.aomori-ringo.or.jp/
Nutients in Apples